県広報コンクールの開催
どの作品も読みごたえはある内容でした。ただ、しっかりした“特集”をまとめきれている広報誌は応募作品の内半分程度だったと思います。広報誌ですから、毎回お知らせすべき定例の内容があるのは当然だと思いますが、一方で行政として力を入れていることや、町の抱える課題について住民と共に考える姿勢も必要ではないでしょうか。そういう点では川根本町、旧大井川町、河津町の作品は素晴らしい出来映えだったと思います。 町は市に比べ単位が小さいだけにまとまりも良くとても暖かい印象を受けるのは私だけだろうか、一人ひとりの顔が見えている気がする。*これはとても大切なことである。 「広報かわづ」が取り入れている民間広報協力員の制度は担当者一人というケースの多い現状では他町も参考にして良いのではなかろうか。概してどの町も表紙にひと工夫が欲しい、中味を読んでみたいと思わせる工夫とインパクトが重要。 各町とも「わかりやすく」「見やすく」町の動きを伝えたいと努力をしている様子は、伝わってはくる。しかし、多くの町紙は上からの視線で紙面を作っているのが気になる。行政サイドの情報をただ流すだけではなくて、もっと町民の視線に自分たちを並ばせないと「わかりやすく」も「見やすく」もならない。問題提起もしてほしい。川根本町や旧大井川町や河津町の試みはとてもすばらしいと思う。いかに紙面に町民を入れこんでいくか―これが広報紙成功の秘訣。町民と共に作ってこそ町の広報紙である。河津町のように町民を協力員として参加させているアイデアはすごい。「町」だからこそできる(「市」では多分無理)。また、企画をたてる時にどう切ればいいのかをしっかり考える。小山町のF1グランプリの記事は、なぜ子供に焦点をあてたのかが伝わってこない。言葉が足りない。自分はわかっているので、ついついはぶいてしまう―こういう文が多々あった。手に取って読んでもらうためには、町民と同じ目の高さにならなければいけない。 |
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