県広報コンクールの開催
最優秀賞 | 広報きくがわ 3月号 90号 | 菊川市 |
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「命の砦」市立病院を守ろうという訴えが響いてくる。病院の危機も、勤務医の過酷さもひと目だ。処方せんも示している。がん患者もよく登場させた。「なくしてはならない」という切実さがよく出た好企画だ。 ・市民病院の危機をテーマに市民に問題提起している特集は良好で、16ページ特集は迫力がある。 ・医師や市民の声をストレートに反映させているところが分かり易い。 特集は、よくまとまっている。全28ページ中16ページと半分以上を使っているが、ページごとにメリハリがありあきさせない作りだ。しかし、特集以外のページが息切れ状態。もっと載せるネタがあったろうに、ひょっとして、それらは捨てられた? |
この特集を企画するきっかけは「菊川病院の現状を市民に伝えたい」という市長の一言でした。 それまで、「医療崩壊」という言葉は聞いていましたが正直、どこか対岸の火事のような感じでとらえていました。 しかし、特集の企画・構成を練るために、現在の医療に関する問題を調べれば調べるほど、この問題がわたしたち市民の命に直結する大変重要な問題であることを知り大きな衝撃を受けました。と同時に、岐路に立たされている市立病院の現状を市民の皆さんに伝え、病院を守り育てる意識を持ってもらわねばと決意しました。 実質的には1か月足らずと短い編集期間ではありましたが、病院の医師の皆さんをはじめ医療・事務スタッフの全面的な協力をいただき、医師の32時間といわれる過酷な勤務の取材や患者さんのインタビューを行うことができました。 また、全国の広報担当者に相談に乗っていただき力を貸していただくなど、本当に多くの皆さんの手によって「菊川のカルテ」ができました。 「病院が病気」といえる現状。そして「地域医療は自分達の手で守り育てる」必要があることを少しでも市民の皆さんにお伝えすることができたのであれば、大変うれしく思います。(菊川市) |