県広報コンクールの開催
発行する団体の特徴を出そうという努力がみられる。だが団体によっては大幅な紙面の変化には二の足を踏む傾向が強い。時代は変革を望んでおり、団体広報紙も団体内の情報発信、会員の親睦など、各団体向きの紙面から広く団体を外にアピールしなければならない時代になっていくだろう。 「共済だより しずおか」の「とれっきんぐ」「藤枝市を歩く」などは、共済組合の広報紙を外れた企画内容で読み物として工夫されている。こうした傾向は各紙に見られ、特にJAの広報紙の充実ぶりが目立った。商工会議所会報関係では、「しずおか時評」「この人に聞く」など、県内の経済のオピニオンリーダーを自負する内容に徹している「静岡商工会議所シズオカ・チェンバー」のようなものもあれば、先験的な環境問題を積極的に取り上げる「ふじえだ商工会議所NEWS」のような会報もあり、経済の動向によって会報の位置づけがますます内容が変わっていくだろう。 「行政書士しずおか」「グリーンバンクだより」などのように「会員相互の意見・情報交換」など、団体広報紙としての位置づけをかたくなに守る広報紙も目立つがそれはそれとして団体広報紙の本来の姿であるが、それと読みやすくするというレイアウトとは別もの。「レイアウトは料理の盛りつけと同じ」「ポイントは取材協力者の感謝の気持ち」との言葉があります。 市広報などと違って地域性よりも時代性が反映する団体広報紙。審査をしながら、今後どのように変わっていくのか、変わりつつあるのかも考えさせられた。審査を通じて優秀な人材が多いことを知った。これからが楽しみでもある。 これはそれなりの歴史があるので歴代の担当者の努力もあるとは思うが、何よりも担当者の問題意識と少しでもよくしようとする志の高さ、熱い思いが結果として表れるものであり、その努力に拍手を送りたい。 団体広報紙においては、ジャンルが同じ組合などはほとんどが表紙に写真を全面使用するかたちをとっていて、なおかつレベルも遜色なく高いものになっているという印象でした。 また、そのほかの盛り込まれている情報についても、似たようなコーナーが多いこと、全体的に文字は少なめでビジュアルを多用するなど、見やすく、読みやすくするための工夫を凝らしている姿勢がうかがわれること、特に大きな差もないことなどから、審査に苦労しました。 さらにジャンルが違うと、広報紙の性格も異なり、硬くなりがちな内容のものもいくつかあり、同じ土俵で比較する難しさもありました。 担当者数も一人で取り組んでいるところから、数人、さらには一部外注しているところなど、条件も一律でないことも審査に反映させるべきか悩みましたが、今回そのことはあまり意識せず審査いたしました。 |
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