県広報コンクールの開催
毎月の発行で、テーマや取材対象に苦慮していると思います。しかし、各市町の広報マンの方は、市民に密着した題材で、現在行われていることを広報することにより未来へ繋いで行く事までを考えていることはすばらしいと思います。 技術面では、プロ級の作品やスナップ的な作品がありさまざまでした。この場面では脚立を使って高い位置から、この場面ではローアングルで撮影した方が視覚効果が出る作品が多かったと思います。また、シャッター速度と絞りの関係を理解し、ISO感度をうまく利用すれば写真表現がもっと広くなると思います。晴れた日の室外撮影でストロボを発光させる日中シンクロも効果的な撮影です。 表現力では、真剣なまなざしや笑顔の被写体がうまく撮れていると思います。必要以上のやらせはNGです。 フィルムカメラからデジタルカメラでの撮影となり、撮影したその場で画像確認ができ便利になりました。その半面、プライバシーや肖像権などの問題がクローズアップされてきました。児童の名前を消したり、保護者への許可まで取らないと掲載できないなど難しい時代になりましたが、これからも表現力豊かな写真を期待します。 特に気になったのが、表紙に使う(メインの)写真である。 一枚の写真を前にしたとき、果たして、この写真は表紙を飾る写真としてふさわしいのか、力があるのかということをきちんと問いかけてみなくてはならない。 力がなく、コーナー等でカットとしてしか使えない写真と表紙を飾る力を持った写真との違いは判断が付くはずである。 表紙は実際に数案つくってみる。つくってラックに入れてみる。実際の印刷物が置いてある棚やコーナーに並べてみる。果たして、そこで一定の存在感を持ち得るか。そこが問題である。 一枚写真は、組写真と違って、たった一枚でその前後にどんな物語があるかを語っていなくてはならない。力のある写真とは、そういう物語がある一枚のことである。 ただ、後でトリミングやデザイン(レイアウト)でカバーすることもできます。 そう思って沢山撮ってくると後の処理がとても大変な作業になってしまうので、撮影する時にある程度のトリミングを考えながら撮る事が必要でしょう。 今回応募された中には、良いシャッターチャンスと思われるものも何点かありましたが、ココが無ければ満点という惜しいものもありました。 また、何でこれを出品しなかったのかなと思われたものも有りました。 全体的には、レベルが高くて迷うものが多かったです。 例えば、7点に付けたけれど8点に近い7点とか、これが無ければ9点なのにとか1枚ずつ説明しないと理解してくれないのではという思いが有ります。 広報の担当者なので、遠慮することなく大胆に観客の前に行って良いアングルの場所で撮影してもらいたいと思います。ただし、(少し遠慮がちに。)マスコミの報道カメラマンほど図々しくなってはこまりますが。 辛口の批評になっていると思いますが、理想が有りますのでその点はお許し下さい。 |
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