県広報コンクールの開催
最優秀賞 | 広報かわねほんちょう 12月号 32〜35ページ | 川根本町 |
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18の神楽の特徴を捉え、1枚写真にも動きを出している。 来場者のコメントも掲載し客観性を持たせている。 力がある。テーマが見える。的が絞れている。 一枚一枚が力を持ち、全体でさらに大きな力を持つことに成功している。 レイアウトも見やすいし、連続性があり、紙面全体に表情を与える。
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組み写真部門で最優秀賞をいただいた12月号の巻末「舞い降りた神々」。国民文化祭しずおか2009・神楽フェスティバルをレポートした号です。 意識したのは「その場の空気感」。神楽の迫力や厳粛な雰囲気を伝えたい、当日現場に行けなかった人でも、その場にいるかのような臨場感を出したいと考えました。 2日間にわたって開かれたこの催し。全国から集った18の神楽団体。写真枚数は膨大な数となりましたが、撮影技術が未熟なため失敗した写真も多く、どの写真を選び、どのように組むかは大いに悩みました。 それでも発行後、「動画のように感じた」「現場の迫力が伝わってきた」など声をかけていただき、少しは意図が伝わったかとうれしく思いました。 組み写真が良かったのではなく、催し自体が素晴らしかったのだと認識しています。 広報を担当して4年、多くの人に支えられてきました。町の人からは、たくさん声をかけていただき、もらった手紙がいつも心を温かくしてくれました。お叱りの電話で気付かされることも多々ありました。インタビューしながら若いお母さんと一緒に号泣することもありました。心に触れる瞬間を数多く経験させてもらい、感謝してもしきれない思いです。 ある手紙に書かれていた「広報かわねほんちょうはわが町の誇り」の言葉は、今も自分の誇りとして、胸に刻まれています。 また、多くの仲間との出会いが、いつも自分を奮い立たせてくれています。「自分は一人ではない」。そう教えてくれた岩手県藤沢町の畠山浩さんとの出会い。厳しくもやさしく広報紙編集の技術や知識を教えてくれた宮城県登米市の及川貴之さんとの出会い。常に熱い気持ちで町の未来を想像し続ける石川県能登町の道下政利さんとの出会い。全国に広がる広報仲間たちとの出会い。いつも温かなメールをくれる県広報アドバイザーの木村幸男さんとの出会い。そしてこの1年を共に過ごした菊川市の赤堀景介、御前崎市の山崎良、牧之原市の加藤浩長との出会い。何ものにも代え難い、大切な宝がわたしには持ちきれないほどあります。 今、わたしたちと学びたいという仲間の輪は、静岡県内10市町13人になりました。何より大切な「人と人とのつながり」が県内にも広がりつつあることを何よりうれしく思っています。 これからも、この町で頑張り続ける、夢を見続ける、そんなひたむきな人の姿を広報紙を通して伝えていきたい。自分の未熟さを痛感するときも多いし、心が折れそうなときもあります。そんなときは仲間たちと励まし合い、共に学び、自分自身を成長させていきたいです。わたしも、この町で頑張る一人であり続けたいと思います。 広報かわねほんちょうは、毎号たくさんの人に支えられて作られています。それは受賞した7月号や12月号に限りません。だからこそ、毎号が真っ向勝負。これからも心を込めて、この町の「物語」をつづっていきたいと思います。 広報かわねほんちょうを支えてくれる、すべての人に感謝を込めて。(川根本町) |