県広報コンクールの開催
予算のかけ方や、委託制作と自主制作ではどうしても差が出てしまうのは仕方がないが、「見る人に、どれだけ訴えかけるか」という基本は変わらないと思う。「ストップ詐欺!伊豆人に忍び寄る危機」「おじいちゃん危機一髪!!」は自主制作ながらポイントを絞り、見る人にわかりやすく、しかも、強く訴えかけるという点で成功していると感じる作品だった。「ビデオ広報はままつ」については、一本の作品というより広報番組というアプローチで、他の4作品とは同じ土俵で比較していいものかは考えさせられたが、内容はとても良くできていた。VTRだけでは限界がある部分をスタジオを使い、司会役と質問に答える担当者を中心に進行し、メインの部分をVTRで映像で紹介していく形式は、とてもわかりやすく、見る人も飽きさせる事はないのではないかと感じた。予算が許せばこういう形での広報もできるといういい例だと思った。 今回の出品作品の中には、ドラマ仕立てのものが多く、伝えたいことをわかりやすく伝えようと努力している姿勢が伺われた。とくに消防や警察と連携して制作している作品は、現在、その自治体で、問題になっている点にスポットをあて、実際のデータを活用して制作しているだけに、地域にすむ人々にとって説得力があり、また、役立つ情報であろう。振り込め詐欺の手口紹介のドラマや実際の犯人からの電話には思わずひきこまれた。 地域のさまざまな組織が知恵を出しあい費用をかけずに訴求力のあるものを作る……自治体広報の理想の姿ではないだろうか。 各々目的が異なるため審査が難しかった。 審査のポイントとして委託か自主制作かの違いでレベルは違って当然だと思われ、「はままつウォッチング」は正に広報番組として出演者、スタジオとレポート取材を織り交ぜ視聴し易くしているがややオーソドックス。但し目的は充分伝わる。 テーマが明確な伊豆の国市「高齢者交通安全啓発DVD」や三島市の救急の日に向けて「私にできること」は全般的にうまくまとめ一般視聴者にもわかりやすく仕上っている。 伊豆市「ストップ詐欺!…」は出演者の演技も上手くインパクトがある。 |