県広報コンクールの開催
・撮影に苦労の後が感じられた。カメラを構えるときは人の高さだけでなく、地面から、上から、今いる位置から反対側に移るなど、撮る工夫をしたい。脚立は必需品。 ・レイアウトにも苦心したようだ。斬新なものもあったが独りよがりにならないように注意したい。写真の大きさに変化を与えることは基本。見開きの紙面を取って大胆に作った方が読者に喜ばれる。 ・写真は何十年先には貴重な記録となることを頭に入れて取り組んでほしい。 組み写真の場合、一枚の写真と違って何枚かの写真の組み合わせでテーマに沿ったストーリーや、市民の皆さんの参加しての行事だったりして、これを写真とコピーで見て、読んでもらう為なので、テーマの選定が大変だと思います。 今回も素晴らしい作品が何点もありましたが、中には、撮るだけ撮って、その中から選んで組み写真にするというものもありました。出来れば最初からテーマを決めて、それで撮影したいですね。 ただ、大きな大会、イベントなど一人では撮りきれず、同じような写真ばかりになりやすいですね。それで2〜3人で手分けしてメインとサイド、全体と分けて、撮った写真を並べてみて、レイアウトに沿ってトリミングして、組み写真を仕上げて行くという事も大事だと思います。 広報という事で、例えば、その行事のイベントを全部紹介したいという事もわかりますが、そうすると写真の点数が多くなり、その結果、ページに詰め込まれて、ただ撮ったものを並べたようになってしまうので、写真を選ぶのも大切な事です。 例えば、大運動会など、競技が多いので説明的な写真になるので、もっと選手の一生懸命に頑張っている表情のアップなど、トリミングでもいいですから入れてほしいです。 撮影の技術の方ですが、シャッターの速度の使い方など、プロ並の写真も何点かありました。 全体では、データを見るとオートで撮っている方が多いのですが、カメラぶれを防ぐため、早いシャッターを使っている方も多数いました。 被写体を撮る時、一枚でなく連写して見てください。 そして、カメラアングルを変えたり、違った写真が撮れるかもしれません。
組み写真の審査基準は、レイアウトはさることながら一枚一枚の写真の表情を生かして組まれているか否かです。全体的にきちんと並べただけでは、読者に伝わらず、興味を抱かす事はできません。写真サイズのメリハリ、タイトルとの関係など、誌面全体をとおして何をいちばん伝えたいかの順位だてをすることが大切です。中には、あれもこれもと平均的に扱うことで、興味が半減してしまう誌面構成もありました。そんな興味をそそる誌面であるかないかも評価の基準となります。そのためには、予め目的をもってあらゆる角度から被写体を捉えて、数多くシャッターを押すことです。フィルム撮影と違いデジタルカメラの成せる技です。 2色刷りモノクロ写真であっても、カラー写真を感じさせる誌面もありました。それは写真の組み方にメリハリがあり、見せたい、伝えたい情報がはっきりしているからでしょう。そこにはある程度のデザイン性も要求されます。タイトルの見せ方、フォントの選び方も大切な要因です。 キャプションの入れ方について、写真の中に挿入するか、ワンブロックに組むかで全体の見え方が変わります。特に注意したいのは写真に絡ませるキャプションの場合は、なるべく白フチ加工せずに白ヌキまたは黒文字で可読性を保てる位置に組み込むことです。今回は昨年に比べて写真のイメージを壊さず、キャプションを上手にまとめた誌面が多く見られて良かった。 |