県広報コンクールの開催
組み写真の良さを紙面で出すために、どうすればいいか。工夫が求められる。正面から被写体を撮る、横から撮る、ローアングルで撮る、脚立などの上から撮る−などして変化に富んだ写真を用意する必要がある。 祭り、イベントを扱った作品が多かった。広報の性格上、大勢の市民、町民を載せたいという意図は理解できるが、メリハリのある一つ一つの写真とレイアウトがあってこそ、市民、町民の表情が生きてくるはず。大胆な紙面づくりを期待したい。 一枚の写真と同じく全23点の組み写真を広げて見て、お祭りをテーマとしたものが11点あり、お祭り大好きな日本人ですね。 その中でも撮影者が多数で撮っている所は、色々なアングルがありページを盛り上げていて素晴らしい出来になっています。
ほとんどが見開きのページで見応えがあります。 その他にレイアウトは色々難がありますが、全体的には個々の写真が良く、いい組み写真になっている感じがします。
その中で吉田町の中村さん、初めての一眼レフ、初めての取材で素晴らしい組み写真ですね。
一枚写真と違い、組み写真のレイアウト方法は無限にあると言って良いでしょう。ちょっとしたパズルのように、楽しんでレイアウトすることも出来ます。きちんとグリットを決めるもよし、自由形でランダムに配置するもよし、目的にあった方法でレイアウトすることが大切です。祭りや運動会など地域の行事をどれだけ臨場感を出すかで、読者に伝わる度合いが変わります。 高い評価を得た組み写真には共通の良さがあります。写真サイズの大小のメリハリが出来ている、トリミングが上手く迫力がある。それにも増して文字情報が整理されていて、読みやすく組み写真と一体感がある。カラーの場合、色使いが目的に合っている。それに引き替え低い評価の組み写真は、それぞれの写真のクォリティは高いが、どれも同じ見え方で臨場感に欠けるものだった。 組み写真の難しいところは写真のチョイスにあります。撮影した写真をそのまま載せるのではなく、表情のあるもの、全体をイメージ出来るものをチョイスし、なるべく整理してからレイアウトすることです。写真の一部をクローズアップしてトリミングすることも方法のひとつです。また、四角形だけでなく切り抜き写真や丸形の角版写真など、効果的に混ぜ合わせると楽しい紙面になります。 背景の工夫も大切です。白地にするか黒地にするかで意味合いも見え方も違ってきます。祭りなど夜を賑わす組み写真は黒地にするなど目的に合った色を選びたいものです。また、キャッチフレーズやキャプションのフォント選びや見せ方次第で、全体を引き締めることが出来ます。 年々の写真のクォリティは高くなり、組み写真全体のレベルも上がっているように感じました。 |