県広報コンクールの開催
紙面のデザイン、レイアウトは年々レベルアップしていると感じます。雑誌や新聞などを参考によく研究していると思います。 読ませる面、写真やグラフィックスを使って見せる面などメリハリがもう少し必要ではないかと感じます。5W1Hを意識して書き、なるべくコンパクトに記事をまとめるようにしましょう。 終面の作り方に工夫が必要です。限られた紙面、カラー面の中で、それをどう生かすかは大事な要素だと思います。子どもの写真や「編集後記」といった画一的なものを載せるのではなく、「表紙とダブルフロント」みたいな発想も必要ではないでしょうか。 全体を通してどの広報紙も大変きれいに仕上がっていました。地域の活性の為に読者に読みやすい特集記事が組まれ、企画から取材まで担当者が尽力されているのが伺えます。 特に「広報よしだ」は昨年同様全体的に質が高く特集記事でのデザイン構成力と表紙を含めた写真の表現力が際立っていました。 もちろん他の広報紙においても読者の為になる様々な企画や特集が組まれ、予算や各制限の中で効果的な広報紙に仕上げる為の担当者の努力と熱意を感じました。 今回の様に充実した企画内容の広報紙を制作していくのは大変な作業と思いますが、今後も子供からお年寄りまで楽しく読める広報紙作りが継続されて行くことを期待します。 そして、今回のこの審査結果が広報紙制作に少しでも役立って頂ければ幸いと感じます。 ときどき、町という単位では、そんなに大きなニュースも情報もないので、紙面づくりに苦労するといった声を聞く。 いや、むしろ、小さな声、微細な出来事、わずかな変化を丁寧に拾い上げて行くことが、広報の役割ではないだろうか。その丁寧さにむしろ「町広報紙」の評価をみたい。 「だれに伝えるのか」、という広報では最も根本的な課題、すなわち訴求対象が常に頭に置かれているかということを考え直したい。そんな当たり前のことはやっています、という担当者がほとんどだろう。 広報における訴求対象、それは「町民みんな」だと言ってしまえばそれまでだが、実はそれは訴求対象を設定したことにならない。記事ごとの細かな対象を設定することが必要になってくるのである。そのためには具体的な顔を思い浮かべるのがいい。この記事は、あのおばあちゃんに届けたい。このニュースはいつもすれ違う、あの親子に読んで欲しい。そんな風に具体的に考えることで、相手に届く言葉が取り出せる。 |