県広報コンクールの開催
写真の使い方がうまい。特に表紙はそれぞれの個性が出ていて面白い。 記事は、文章と見出し、写真、仕掛け(イラスト、図表)がそろって成立するが、見出しについて説明調だったり、文章調で長いものが散見された。見出しで「見せる(魅する)工夫がほしい。 [日本経済新聞社静岡支局長 山本 啓一]
全体的にデザインやレイアウトの質が良く、点数としてはどれも高い水準のものになったと思います。関係者のみなさまの日々の努力に衿を正し、今年も審査させていただきました。 特集は深く練られた内容のものが多く、企画立案から内容の研究、現地取材や撮影など、数多くの手順を踏んで最終的にデザインとして起こされたものだということをひしひしと感じました。 特集以外では「マイナンバー制度」や「介護保険制度」など、新制度の説明ページが多く見受けられました。新聞やテレビニュースなどで見聞きはするものの、いまいち実態のつかみにくい制度をどう伝えるか、とても大きな課題だったと思いますが、それぞれイラストや図表を駆使し高齢者などにもわかりやすい形で構成されており、とても感心いたしました。 派手さは特集ページに負けますが、こういう記事をまとめ上げる力こそが、実は町広報紙の真骨頂ではないかと思っています。そのような観点から見ましても、今年は各紙のデザインレベルは高かったと感じました。 審査におきましては、各地域の特性がよくわかる特集記事とともに、インタビューの中に地域独特の方言なども時々あり思わずほっこりしたり、大変楽しく拝見させていただきました。今年も審査を通し、有意義な時間を過ごせた事に感謝いたします。 ありがとうございました。 [静岡デザイン専門学校常勤講師 本野 智美]
今回、初めて審査を担当させていただくにあたり、次の3点に留意して拝見し取り組みました。 1) 読み手の側に思いをはせる努力を忘れず、作り手が、熱意をもって様々な編集上の工夫・配慮を行っているか 2) 読み手の意識を変えたり、読み手の行動を喚起するチカラのある企画や記事づくりがあるか 3) 作り手からの情報発信だけに留まらず、読み手との双方向性あるコミュニケーションを重視し、読者参画型のコンテンツや手法などを取り入れているか いずれの応募作品にもそれぞれ担当者のご尽力のあとが伺えました。なかでも、吉田町の「広報よしだ」7月号は、特集記事の切り口、インパクトある写真やデザインの美しさが際立ち、野球にも地域にも詳しくない評者も読み手の一人として、スポーツと人間が織りなす地元ならではの物語に魅了されました。読み手一人ひとりのチャレンジを喚起するチカラがある企画と完成度の高さで、さわやかな好感が続く作品でした。 このほかにも、分かりやすく読み進めやすい文章やレイアウトから、様々な子育て支援策への利用喚起が期待できる函南町の作品、祭りの参加者の組み写真を大胆に見開きで展開した長泉町の作品、UDフォントを活用し多様な読み手への配慮をカタチにした川根本町の作品など、甲乙つけがたい出来栄えに、悩みながら審査にあたりました。 今回の審査を通して、それぞれの町ならではの特性がよく分かる作品に多く触れて、有意義な気づきに満ちた時間を与えていただきましたことを心より感謝申し上げます。ありがとうございました。 [静岡県分野別広報アドバイザー(広報全般) 北村 秀実]
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