県広報コンクールの開催
外部委託のケースが多いこともあってか、デザインやレイアウトは素晴らしいものが多かった。 記事の見出しに工夫したり、サイズの大きい文字を使ったりと、作り手の意図が伝わる作品が多かった。 文章が長すぎたり、情報を詰め込みすぎたりする傾向がある。コンパクトに見せる、読ませる工夫を期待したい。 [日本経済新聞社静岡支局長 山本 啓一]
広報紙の果たす役割としては、同じ専門分野同志の情報共有の場でもあり、また、外に向けての発信の場でもあると思います。どちらの場合でも、読む側の気持ちを引きつけより深く理解してもらうには、読んでいただくためのデザインの工夫は必要なことです。今回もみなさまそれぞれいろいろな工夫をされていました。 特集ページの効果的なレイアウトに始まり、各コーナータイトルをロゴ化したり、説明にイラストや図表を多用しわかりやすく箇条書きであらわしたり。書き出したらきりがありませんが、伝える努力を怠らない姿勢がこちらにも伝わってきました。 インパクトのある紙面構成には写真がかかせませんが、被写体の良い表情を引き出しているものが多く、これにも感心いたしました。 様々な分野から集まった広報紙を審査させて頂き強く思ったことは、みなさまご自身の職業に自信と誇りをお持ちになっているのだなということでした。 それが、自分たちの価値を広く伝えたいという思いに変わり、その思いがデザインの向上という形であらわれていくとしたら、とても素敵なことです。 いろいろな分野にふれるチャンスをいただけたと思い、すべてを興味深く拝見させていただきました。今年も審査を通し、有意義な時間を過ごせた事に感謝いたします。 ありがとうございました。 [静岡デザイン専門学校常勤講師 本野 智美]
団体広報紙部門では、町広報紙部門と比べて、作り手側のリソース面で制約やばらつきがみられ、外部委託が進んでいる点、対象となる読み手が多様に拡がっている点などの違いに悩みつつ、審査に取り組ませていただきました。 エントリーされた15作品のうち、3分の2はJAの広報紙でした。いずれも文章力では特段の違いは感じられませんでしたが、特集テーマの切り口、取材力、データ情報の見せ方などに練達したJAとぴあ浜松、明確な編集方針をもち、組織として発信すべき情報と読者参加型コンテンツのバランスが印象的なJAなんすんの作品からは、作り手の熱意や工夫の冴えがうかがえました。また、JA遠州中央の作品では、次代の担い手や活力ある取組みが活き生き伝わる誌面づくりを評価をいたしました。 JA以外では、静岡商工会議所の作品が、独自のイラスト表紙シリーズで、自組織の品格と独自性を訴求している点、企業規模や業種、立地で異なる会員企業の多様なニーズや関心を汲んで着実にまとめあげた点など、安定感ある仕上がりで評価にふさわしい作品と判断しました。また、「看護しずおか」では、表紙にウェブサイトと2次元コードの表示がそえられて、多忙な読み手に一目で役立つ工夫が際立っていました。 今回、全ての作品を興味深く拝見し、県内の様々な団体が、熱意と工夫を真摯に重ねて、広報紙づくりに取り組まれている実態を知ることができました。今後は、それぞれの団体が、当該コンクールなどの機会を活かして、互いの広報紙交換や情報交換の場を一層充実させ、さらにレベルアップされていくことを大いに期待いたしております。 ありがとうございました。 [静岡県分野別広報アドバイザー(広報全般) 北村 秀実]
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| 静岡市農業協同組合 | JAとぴあ浜松 | 公益社団法人静岡県看護協会 |
| JA遠州中央 | 静岡商工会議所 |