県広報コンクールの開催
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〈審査委員〉 静岡新聞社 執行役員編集局長 石川 善太郎
静岡デザイン専門学校 教諭 本野 智美
◇総合力の静岡市、アイデアと挑戦が光った島田市、地元の特性を見事に料理した湖西市の3点が傑出した出来栄えという印象でした。 素材の良さを、レイアウト、構成が生かしきれていないと感じてしまう広報紙も少なくありませんでした。ちょっとした工夫で随分読まれ方も変わるのではないかと思います。取材、編集に携わる皆さんが一読者として「どんな紙面を読みたいか」「どんな紙面が読みやすいか」と具体的なイメージを思い浮かべながら紙面づくりを楽しむことが大事だと思います。 表紙の写真についてはレベルの高い作品が多かったように感じます。 ◇今年は特に全体のクオリティとレベルが高く、紙面のデザイン構成力も非常に優れていました。 世界的にネット社会が定着しさまざまなデザイン情報を誰でも気軽に手にすることができるようになった、デザイン系ソフトの一般への普及など、理由はいくつか考えられますが、何よりも広報紙に携わる皆様の意識と学びの姿勢の向上が一番の理由ではないかと考えています。それほど揃って良いデザインでした。 また、特集テーマも多種多様な視点で企画〜研究〜取材までなされており、その地域の特性や価値の発見力・発掘力の高さにも驚くばかりです。 行政と市民との信頼関係を築くことは、災害時の行動原理にもつながります。人と人をつなげる役割を担う広報紙であることを、改めて実感いたしました。 余談ですが、マスクをしない写真がかなり増えました。笑顔の写真につられて思わずこちらの顔もほころびます。表情が見えるとこんなにも安心するものなのかと、今更ながら感じました。長かったですね、コロナ禍は。広報紙発行に携わる皆様、お疲れ様でした。 審査におきましては、静岡各地の特性を比べながら楽しく拝見させていただきました。審査を通し、有意義な時間を過ごせた事に感謝いたします。ありがとうございました。 |