県広報コンクールの開催
前年度までいつも低位置にあった地域のものががぜんがんばって上位にきているのを見ると、審査員としてはうれしい。このコンクールが意欲をかきたてるために役立っているように思えた。がんばろうとする地域と、いつまでも変わらない、つまりがんばる必要がないと思っている地域とに分かれているようだ。後者は市のあり方なのだろうか。 全体的にレベルが上がってきている。とくに上位入賞作品は、企業の広報誌と互角に勝負できる水準といえよう。テーマの選択でも、各市が適確な問題意識をもっていることがうかがえ、今後のさらなる成長を期待したい。沼津市の広報誌は、シティセールスにも活用できる仕上がりで、とくに印象に残った。 特集のテーマ設定に問題意識の光るものが多かった。レイアウトは余白の取り方の研究がもっとほしい。詰め込みすぎてゴチャゴチャした紙面が少なくない。2色刷りは効果的(黒白との組み合わせ)な色の使い方と色の選択にさらに研究が必要。写真(表紙以外)は構図の腕をさらに磨くことを期待。モノクロ面は暗っぽい・黒っぽい写真を多数使うと、紙面全体を暗くして逆効果。 |