県広報コンクールの開催
映像部門である以上は、あくまでも映像で勝負してほしい。この映像で何を伝えたいのか、明確な意思をもってワンカットずつ丁寧に積み重ねてほしい。 昨今は、映像加工技術は進歩して、技工的な編集に走りがちだが、映像本来の魅力を前面に出してほしい。 企画力や構成力も大切だが、とにかく映像表現力をさらに研いてほしい。 映像にはカメラマンの個性やセンスが如実に出ます。 ひとつの作品の中に、きらりと光るこだわりのワンカットをぜひ撮ってください。 自分のふるさとを魅力的に撮れるのは地元のあなたたちだけなのです。 「浜松魂」は何を表現したいのか分からない。 「北伊豆震災」は証言者のくり返しが多く長い、体験者による前兆例は今後の参考にもなり学習効果がある。 「富士市の古墳」は観光資源としてもっと多くのメディアに発信すべきである。 身近に重要な歴史が存在するのを改めてみた。 「伊豆の国市」 単なる映像の記録であり、関係者用のもの。 作品にも、みてもらう対象が「自治体の住民」なのか、「企業などの国内外の人たち」の2種類あった。 概して、国内外対象作品は、ビジュアル系で美しく、住民向けは、泥臭くもあった。 印象的だったのは、三島市の作品。生き証人の発言の重みを感じた。 悲惨な体験を語り継ぐという姿勢はたいへん大切なことであり、こうした証言集めは「地震」に限らず「戦争」についてももっともっとやってもらいたい。 一点を除いてコンクールに参加する作品としては苦しいと思った。 浜松は、映像処理に力を入れているが、ストーリー性や構成力に難があった。また、富士市の作品は、意図は分かるが演出・表現が不足していた。 伊豆の国市は、パーソナルビデオ(身内用)の記念の域を出ていない。 やはり、三島市のようにマスメディアには出来ない地域に住む生活感を大切にした題材を取り上げるのが良いのではないか。 企画意図がしっかりした作品作りが欲しかったという気がする。 |