県広報コンクールの開催
全体的にそれぞれの町の特徴を取り上げようとする意欲がみられる。町民に役立つ情報の充実と地域住民の参加型紙面の充実がこれからの課題となりそうだ。中央から地域への回帰は民主党政権の誕生もあって加速されていくことが予想される。このため広報紙には、単なる行政情報にとどまらず、地域になにがあるのか。どんな可能性があるのかなど、広報紙へのニーズも多様化してくるだろう。金太郎飴のように企画、地域の人、歴史、料理、図書館等々と同じような紙面を作っていてはならない時代になりつつある。 こうした視点で見ると、「広報かわねほんちょう」の「地域への愛着心」、「広報かんなみ」の「特集 つながる医療」など、地域のニーズを的確にヒットした好企画が出たのは心強い。少ない人材の中で紙面を充実していこうという意欲は各広報紙に見られ今後が楽しみだ。地域、郷土史の発掘も「広報みなみいず」の「ふるさとの詩人・随筆作家シリーズ」など見るべきものがあった。同紙と「広報よしだ」はともに図書館特集をやっているが、それぞれの地域性が出ていて興味深かった。毎年、町広報紙は充実しているのは確かで、今後の市町合併にもどう対応、発行していくかも課題となるだろう。 ほとんどの広報紙が表紙に写真を全面使用するかたちになってなっていて、そのレベルも遜色なく高いものになっていると思われました。 また、お知らせ欄や各種コラムなど、盛り込まれている情報についても、その見せ方を含めほとんど大きな差がなく、全体的に文字は少なめでビジュアルを多用するなどそれぞれに工夫が凝らされ、見やすくなっており、審査も難しかったのが正直なところです。 そのため、調査票の担当者数や経費部分などもチェックしましたが、ほとんど一人で担当されているのにも感心いたしました。 経費については、さまざまな事情があり一概に比較できないかもしれませんが、条件がほとんど同じで高めのエリアには、参考情報として低いエリアの情報を提供されてはいかがでしょう(情報交換はされているかもしれませんが?)。 いずれにしても、同じようなレベルのものが多く(突出したものはない)、全体的にはレベルは上がってきていると感じました。 |