平成24年度
広報紙(市)
寸評
市民を大きく取り上げ、レイアウトもうまい。情報欄にも工夫が感じられる。ページ数もたっぷりあって、幅広く、いい企画が並んだ。
今年度のコンクール審査で、もっとも印象に残った2作品のうちのひとつです。障害者問題に、「このまちのピース」というタイトルで、「共生」という視点からアプローチしています。
全ページがカラー刷りなのに、トップをあえてモノクロームの少年像にしたことで、大胆で意欲的な訴求に成功していますね。
福祉的な切り口をアートにしたことで、親しみやすさが生まれてはいるものの、登場者が限定されて、障害者問題の本質への切り込みは弱くなったかもしれません。
しかし、相違点を考えてみることからノーマライゼーションへ着地する締めには、明るさがあって、ソーシャル・インクルージョンについて考えさせる力はあり、紙面構成もよく工夫されています。
レイアウトは、やや素朴ですが、きれいにまとまりすぎているよりも、いい。編集者の熱意が素直に伝わってくる秀作といえるでしょう。
最初の目次で全体像が分かり良い。表紙の写真、中面のデザインも工夫が見られる。
|
| 島田市 || 富士宮市 | 菊川市 | 伊豆の国市 || 磐田市 | 御前崎市 | 静岡市 |