県広報コンクールの開催
優秀賞 | 広報ふじ 11月5日号 No.1249 | 富士市 |
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〈審査委員〉
中日新聞社 静岡総局長 榎本 哲也
静岡大学人文社会科学部 客員教授
静岡県広報業務アドバイザー(広報技術) 平野 雅彦 静岡デザイン専門学校 常勤講師
本野さとみデザイン室 代表 本野 智美 ◇可愛らしく落ち着いたデザインの表紙。「好き、色いろ」って何だろうとページをめくると…。LGBTという、まだまだ理解が浸透していないテーマに、市民にすっと入ってもらおうとする工夫がうまい。表紙に「LGBT」とうたってしまうと、残念ながら自分とは遠い世界の話だと思う市民もまだまだ多いのが現実で、読んでもらえない可能性がある。そこで工夫をした。実に深い編集意志がある。トランスジェンダーの子を持つ市民に登場してもらっているのはすごい。文章も読みやすいし、自然に読めるレイアウトだ。「誤解しないで知ってほしいこと」は理解を深めるのにとても役立つ。吉原二中の制服もとても自然に取り上げている。さすが富士市と言いたくなる。巻末の「青春市民」も読み応えある最終ページをつくっている。 ◇「好き、色々」と性の間には、やや飛躍がないだろうか。各人が持つボードの言葉と性がどう結び付くのか? ◇特集は抜群のデザインセンスで構成されている。タイトルサイズなどアイキャッチ力あり、視線誘導が上手。登場する全員が笑顔で明るく、多様性を「当たり前」と前向きに発信する姿勢に救われる人は多いと思った。 |