県広報コンクールの開催
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〈審査委員〉 中日新聞 静岡総局長 原 誠司
静岡県広報業務アドバイザー(広報技術) 平野 雅彦
静岡デザイン専門学校 教諭 本野 智美
◇30点満点の半分が平均点だとすると、いずれの市の広報紙も、平均を上回る出来映えだったと思いました。各市広報課の皆様が、紙面に対して、いかに見せるか、読んでもらうかを日ごろから真剣に考えていらっしゃるのを、紙面を通じて感じさせられました。レイアウトを工夫し、企画・取材段階からご苦労されている様子も思い浮かべながら、出品作品を吟味させていただきました。 静岡市や焼津市のようなタブロイド紙形式の広報紙は、1ページがA4サイズの見開きの一般的な冊子タイプの広報紙に比べて広く、紙面の作り方に自由さが大きいメリットがあると思います。1ページの面積が広いために、冊子タイプならせいぜい3段くらいまでしか付けられない見出しが、4段、5段にすることも可能なため、記事や見出し、写真のメリハリが付けやすいためです。 新聞のように、ダイナミックな紙面構成が可能で、2市が出品したタブロイド広報紙も、新聞人の私から見ると、親しみやすく、視認性のいい紙面の割り付けになっていたように思います。 これに対して、冊子タイプの広報紙でも、見開き2ページをつなぎ印刷でダイナミックに使う例もあり、「おっ」と思わされる広報紙も見られました。 広報紙には�ヾ覯茲發里里曚�、�⊃佑發里鬚呂犬瓩箸靴審好瀬妖�な話題や、��市民に市として伝えなくてはならない生活情報・イベント情報・法律改正などの情報−といったことが主な内容になると思います。 ��については、内容の性質から情報の羅列になり、単調な紙面になりがちなのですが、カラーの配分やフォントの大小・種類の選択などにより、何が書いてあるのか、何が伝えたいのかを分かりやすく提示する工夫を、各市の広報担当者がされているのが印象的でした。 �△砲弔い討蓮∧�数の市民を紹介する場合、公平性?とか平等性?とかを考慮して、各記事の文章の行数や写真の大きさをそろえて均一に掲載している広報紙がありました。しかし、内容のおもしろさやニュース性、話題性などを俯瞰・勘案して、紙面の編集者として「この話をとくに読んでほしい」「これが今月号の目玉だ」という記事を、文章の大小と写真、見出しの大小を付けて提示できると、紙面がもっと躍動するし、読まれやすい紙面になるのになあと感じる広報紙がありました。 ◇どの市の広報紙も水準が高くて驚いた(お世辞ではない)。 今の時代「広報・紙」(いわゆる紙媒体)にどこまで期待していいのか、広報担当者としても悩むことが多いのではないでしょうか。とはいえ、紙媒体の信頼性という牙城はまだまだ崩れ落ちることはないでしょう。紙媒体で情報を見つけ、そこから検索したり、QRコードを読み込みネット情報にアクセスするといった状況もまだまだあるでしょう。 その上で、広報紙の制作には、経費と人材、時間の問題が絡むという現実があります。昨今では、行政もサービスも時間を短縮するなどの取り組みが現実化しています。紙媒体の発行をまだまだ手放して欲しくはないのですが、紙かネットかの対策の一つとして、隔月で、今月は紙で発行、翌月はオンラインで発行とテレコで使い分けてみるのはどうでしょう。地域によって事情も違うかもしれませんが、検討の余地はあるでしょう。 ◇「広報紙審査を通して時代を知る」そんな言葉がしっくりくる特集の数々でした。 まず目を引いたのは“戦後80年”特集。どう過ごしどう捉えどう乗り越えたのか、取り上げるテーマから戦争への関わり方が各地域で違うことなど、新たな知見を得ました。 忘れてはならない、繰り返してはならない歴史の再認識でした。 あとはやはり、少子化に伴う働き手・担い手の減少による地域の問題において、様々な改革や挑戦が行われ、その結果や経過に関する特集テーマがとても興味深かったです。 移住問題・異文化共存問題・Z世代の挑戦・子供支援…すべての地域で未来へつながる人材確保と育成について骨を折られている様子が伝わってきます。 まさにこれからの日本が抱える課題に直結するテーマです。だからこそ、その活動や対策が必要か不必要かの賛否両論が巻き起こると思います。広報紙の情報や視点が起点となりみんなが議論を重ねるようになることが、本当の意味での地域活性化へつながる気がします。 地域に笑顔が溢れることを目指して日々情報を発信し、地域の変化と進化を各戸に届ける広報紙は、AI化やデジタル化が叫ばれる今だからこそ、必要不可欠な活動なのだと感じました。 広報紙発行に携わる皆様、お疲れ様でした。 審査におきましては、静岡各地の特性を比べながら楽しく拝見させていただきました。審査を通し、有意義な時間を過ごせた事に感謝いたします。 ありがとうございました。 |